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施設間連携に向けたシステム・コーチング®

2021年12月14日 事業レポート

横浜市神奈川区の地域施設間連携会議にお邪魔しました。

神奈川区には34の施設がありますが、それぞれが持つ役割と機能だけでは地域課題の解決に向けて対応できる支援に限りがあります。だからこそ、お互いの情報を共有し、それぞれの機能や人材を有効に活用しながら、地域課題の解決に取り組む必要があるということを頭では理解していても、実態としては、表面的で形骸化した関係に留まりがちです。

前半は協働や連携の考え方と進め方を講義で学んでいただきつつ、後半はシステム・コーチング®を活用して施設間連携への関わりを体感的に深めてもらいました。「地域課題の解決に施設間関連は必要だ!」を問いとして立て、約30人の参加者それぞれに自分の現在と未来の熱量や距離感を可視化して対話をしてもらいました。自分の、そして他者の立ち位置を身体知性を使いながら比較・理解することで、そこにある想いや期待、不安や諦めなどに一歩踏み込みことができ、頭だけでは気づけなかったシステム全体のエネルギー感を俯瞰的に捉えられるとともに、”腹落ち”させることができます。

システム(関係性)を紐解いていくと、なんとなく分かってはいたけど見たくなかった、知りたくなかったという事実を目の前に突きつけられることがあります。その事実に向き合うのはしんどいですが、システムが次のステージへと変化していくには必要なことです。その痛みをシステムの本当の姿として受け止めつつ、その先に、真の連携と地域課題の解決が待ち構えていることを忘れないでいたいものです。

今回のワークショップの副題である「顔の見える関係から心の通い合う関係へ」変わっていくためにも、参加者一人一人の学びや気づきが具体的な行動として実践されていくことを心から応援したいと思います🤗