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「協働」を体感する講座

2022年01月27日 事業レポート

府中市市民活動センター プラッツ 主催の「協働を体感する講座」で講師を務めました。

地域の課題解決や活性化に向けて協働が必要なことは頭では理解できるものの、そう簡単に実践できるものではありません。まず実態把握と分析をしっかり行って協働を行う理由や背景を関係者間で共有し、そもそも何が問題なのか、どういう状態を目指すのか、具体的に何をやるのかなど、目線合わせを行わなければなりません。そのうえで、具体的な事業やプロジェクトを創り、実行していくわけですが、そのために必要なヒト・モノ・カネなどの経営資源を集める必要もあります。さらに事業やプロジェクトは始めてからが本当の勝負で、当初は想像もしていなかったようなことが次から次へと起こりますので、その時々で対応しながら、運営をしていくことになります。

こうしたことを決めたり進めたりしていくにあたり疎かになりがちなのが、人と人とが相対する場面での目に見えづらい気持ちや感情の動きに対する意識です。相手の主張に対して瞬間的に込み上げてくる自分の反応を一旦グッと飲み込んで保留し、その主張の奥底にある価値観や信念などに意識を向け、じっくり丁寧に対話を重ねていかなければなりません。そして、関係者それぞれに多様な声があることを意識し、”声なき声”を”小さな声”までも浮かび上がらせ、議論の俎上に載せることが協働を推進するコーディネーターの役割なのです。

今回はZOOMを活用してオンラインで実施しましたが、事務局のプラッツさんが壁紙を用意してくださいました。講師と事務局が一体化して場を運営していく(まさに協働!)という気持ちにもなり、中々素敵な気遣いですね!