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「ランク」に気づくことから始まる、関係性の変化

2026年09月30日 事業レポート

日光市社会福祉協議会にて、管理職向けの3回目となるシステム・コーチング®です。
(※日光市社会福祉協議会様の許可を得て掲載しています)

今回は、関係性に現れる『ランク』について学びとワークを行いました。ランクとは、人が人間関係や集団の中で持っている「相対的な力・影響力・特権」のことを指します。ランクには、社会的ランク、心理的ランク、文脈的ランク、スピリチュアルランクの4つの種類があると言われています。

<社会的ランク>

社会的な属性や立場から得られる力

<心理的ランク>

その人自身の内面的な安定感、自信、自己肯定感、心理的な余裕などから生まれる力

<文脈的ランク>

その場・その関係性・その状況において、一時的に与えられている影響力や優位性

<スピリチュアルランク>

困難な経験や人生経験などを通じて得られた、人生に対する深い感覚や意味づけから生まれる力

また、ランクの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

❶人が持つ「力・影響力・優位性」の総体

・人間関係や集団の中で、自分や相手に影響を与える力。
・単なる「上下関係」や「権力」とは異なる。

❷本人が意識しているとは限らない

・自分が持っているランクに気づいていないことがある。
・特に、自分にとって当たり前のランクは気づきにくい。

❸複数のランクを同時に持つ

・社会的、心理的、スピリチュアル、文脈的など、異なる種類のランクがある。
・ある面ではランクが高く、別の面では低いこともある。

❹文脈によって変化する

・「誰が上、誰が下」と固定されているわけではない。
・場所、相手、テーマ、役割によってランクは変わる。

❺自分のランクと相手のランクの差が、関係性に影響する

・ランクの差が大きいと、発言しにくさ、遠慮、萎縮などが生じることがある。
・一方で、ランクを適切に使えば、場を支えたり、安心感をつくったりすることもできる。

❻「持っていること」自体が問題なのではない

・問題になりやすいのは、自分のランクに無自覚なまま、それを使ってしまうこと。
・逆に、自分のランクを自覚すると、その力をより意識的に使える。

❼ランクは関係性の中で現れる

・「この人はランクが高い」という個人の属性だけではなく、その人と相手との関係の中で、どう作用しているかを見る。

 

普段の関係性の中に上下の感覚をがあることを明確に意識して過ごすことはあまり無いのではないかと思います。だからこそ、無自覚にランクを振り回したり、それによって傷つけられたりすることもあります。一方で、ランクや特権は”使いよう”でもあります。高いランクであろうが低いランクであろうが、それらに自覚的であり、状況に応じてうまく使いこなし対処できると安心・安全で居心地の良い場をつくることができます。

今回のセッションでは、メンバーそれぞれが持つランクをあらためて確認しました。社会的ランクは比較的理解しやすいですが、それ以外のランクは仕事以外の関係性やコミュニケーションにまで踏み込まないと中々見えてきづらいもの。あらためて普段からのコミュニケーションの大切さを理解していただきました。

今回のセッションでは、こうした学び以上に、システム(チーム)に大きな変化が生まれました。これまでのエッジ(自己制限的な思い込みや囚われ)を超えて、お互いに一歩踏み込んだ本気・本音・本心でのやり取りが現れ始めました。リスクを恐れず最初に海に飛び込んでいく「ファースト・ペンギン」がエッジを超えると、それに続いて他のメンバーも少しずつエッジを越え始めます。そして、そこから新しい関係性が立ち現れてきます。そして、そのためにも、コーチ自身がエッジを越える必要があることを痛感しました。

このシステムはこの先どこへ向かうのか?

システム・コーチング®では「2度の変化」と言いますが、港を出航する船の帆先が2度違うだけでも、最初の内はその変化は分かりづらいですが、辿り着く先は大きく違ったところに到着していきます。あらためて、この先の皆さんの歩みをコーチとしてサポートしたいと思います。