相模女子大学の女性向けリーダーシップ講座
10月12日(土)、相模女子大学にて『未来志向の女性に向けたリーダーシップ育成講座』に登壇してきました。
1日で4コマの終日の集中講座でしたが、自分が担当したのは「リーダーシップ開発」と「チームビルディング」の2つのテーマ。これらのテーマにまつわる書籍はすでに巷に溢れているため、単なる知識の習得ではなく、事前課題やワークを通じたリアルな自己探求と他者の相互理解を経験していただきました。
「ザ・リーダーシップ・サークル・プロファイル™️」の自己評価版を活用して、事前に受講者には自己分析をしてもらいました。当日はその内容を他の受講生と共有しながら、リーダーにとって必要な振る舞いやスキルであり、効果的なリーダーシップやビジネス上の結果にも相関がある18の要素を確認しました。この要素は『クリエイティブ』と呼ばれるもので、内面にある思い込みが後押しをして力を与えてくれて、生産的な選択をすることに繋がっていきます。一方、『リアクティブ』と呼ばれる、11の反応的傾向があります。自らのリーダーシップに力を与えることに対して制限を課すような囚われや思い込み、そしてそこからくる振る舞いを指します。強みが過剰に使われ過ぎていたり、また使われていない場合は、ともするとこれらの囚われや思い込みに由来していることが多く、思考習慣ともなってしまうものです。
見たくなかった
知りたくなかった
気づきたくなかった
認めたくなかった
身体感覚もフル活用しながらそんな自分と向き合いつつ、他の仲間の存在に勇気づけられながら一緒に超えて行く。チームであることのダイナミクスですね。
午後のチームビルディングの講座では、知識的な学びはそこそこにして、今回受講されている11名を1つのチームと捉え、チームづくりを行なっていきました。ベースにあるのは「システム・コーチング®」の手法です。チームといっても、皆さん、本業としての所属先はそれぞれ別にあります。あくまでも一過性のチームかもしれませんが、来年の2月末まで続くリーダーシップ育成講座を通じて、単に知識を学ぶだけや、講師と受講生の1対1の関係で終わるのはあまりにも勿体無いもの。「チームであること」を意識することで、どのようにお互いの関係性に気づきが生まれ、学びの質が変わり、最終的に自らの意識や行動にも変化が起きていくのかというプロセスを体感してもらいたいと思います。そして、本業としての職場にもその経験を持ち込んでもらえることを願っています。
あらためて感じることですあ、自分に対する問題意識や探究意欲のある人たちと過ごす時間は格別ですね。受講生の皆さん、朝の顔つきと夕方の顔つきがガラッと変わり、可能性しか感じられませんでした。
ダイバーシティ&インクルージョンが叫ばれて久しいですが、当初は、こういった女性に特化したリーダーシップの学びの機会はもう要らないんじゃないかと思っていました。受講生の話を聞く中で、まだまだそれは先の話であることに早々に気づかされました。性別で人を分けるということ自体がどうなのかと問われてい時代ですが、いきなりこれまでとは全く別の世界に変わることがないのも事実。まずは女性同士でも、それぞれの考えや思いを共有できる機会を創ることに大きな意味があると感じました。
こういうワークショップの会場として、大学っていいなぁと思います。相模女子大学は初めてお邪魔しましたが、緑がいっぱいあって、会場もガラス張りで素敵でした。開放感のある学びの空間に、若者の姿がチラホラ色を添えてくれます。
皆さん、素敵な1日をありがとうございました!