「課題解決」の前に、課題を問い直す――NPO組織のスケールアップを考える2日間
9月15日&16日の2日間にわたり、札幌に『既存事業の壁を突き破る!NPO組織のスケールアップ・ラボ~A3一枚で組織の未来を創り上げる~』に講師としてお邪魔しました。
全4回で実施するラボですが、まずは講師からひたすらインプットを行う機会として位置付けられています。残り2回は、参加者同士及び事務局、講師による相互フィードバックを行います。
この2日間では、事業と組織の課題を根本から問い直すために、❶実態把握、❷戦略立案、❸実行という3つのステージに分類した上で、さらに全部で15テーマに分解し、今後の自組織の取り組むべき課題の”真因”は何かを見極めていきました。講義を受ける前に、「現状課題だと思っていることは何か?それをどうやって解決していこうと思っているか?」という仮説を立ててもらいましたが、ここを出発地点として、15テーマを55の項目に落とし込んだチェックシートに答えながら、自組織の現状を把握していきました。大体の参加者が、当初見立てていた課題と実際に取り組むべき課題が違っていましたが、これはよくあること。そもそも見えていなかった課題もありますし、課題同士がつながっていたり、さらにそれらに順序があったりするため、表層に見えている(感じている)課題とさらにその原因にもなっているもう一段深い課題との見極めは難しいものです。講義を聞きながら、さらに参加者同士でシェアをしながら、自分の中の思い込みに気づいていく時間となりました。
ここから後半戦が始まりますが、最終的には事業であれ組織であれ、取り組むべき課題とその解決に至る道筋(ストーリー)を「A3用紙」一枚にまとめてもらいます。何ページにもわたるパワーポイントやワードなどの資料を作成するのではなく、読んでもらいたいターゲットを明確にしながら、本当に伝えるべき内容をグッとA3用紙一枚に絞り込みます。だからこそ、誰に、何を、どのように伝え、さらにそれを読んだ人にどのように行動して欲しいのかが明確でなければなりません。

講師として登壇する3〜4回目の間では、事務局の北海道立市民活動促進センターの伴走支援もあります。北海道で活動しているNPOと中間支援組織の協働により、組織が抱える課題、そして地域社会に存在する課題の解決が進むことを期待したいと思います。

