ドッジボールではなく、キャッチボールを。
ソーシャルビジネスに取り組む団体の内部スタッフ向けに、コミュニケーションの基本を学んでもらうトレーニングでお邪魔しました。
コミュニケーションには、情報の発信者と受信者の両方が存在します。一方的に自分の考えや想いを投げつけるドッジボールではなく、相手が受け取ることができ、さらに投げ返してくれるようなキャッチボールが大事です。ということで、まずは自分自身が普段どのようなボールを投げ、どのように他者のボールを受け取っているのかを知ることから始めていきました。普段はあまり意識することがない、自分という存在をかたちづくっている「価値観」や「信念」は何かを対話をつうじて確認していきました。情報は単なる情報でしかありませんが、自分の中にあるフィルターがその情報に意味づけをしています。価値観や信念はその意味づけの大元になるものであるため(変わってもいく)、常に自分をメタ認知しながら把握しておかなければなりません。
そのうえで、他者との信頼関係(ラポール)の築き方について学んでもらいました。相手との信頼関係の構築には、心構えや意欲だけではなく、確かなスキルが求められます。普段からの筋トレが必要ですが、そうして築き上げた信頼関係の土台があってこそ、柔軟性や創造性にあふれた他者との協働作業が実現できます。

他にも、リフレーミングや、思考の解像度を変える(具体と抽象を行き来する)技術についても実践的なグループワークをつうじて学んでもらいました。これらのスキルは、他者とのコミュニケーションを深めたり広げたりするのに役立ちます。さらには、お互いの意見の「伝わらなさ」の根っこにある食い違いやズレに気づくためにも必要ですね。行き詰まり感やフラストレーションの解消にもつながっていきます。
3時間という限られた時間でしたが、無意識レベルでの自分と他者のコミュニケーションの癖や特徴に気づくとともに、自分の中にある思い込みや囚われに健全な疑いを投じる良い機会にもなったようです。こうした学びは継続してナンボ。学んだその瞬間はやる気に満ち溢れるのですが、魔法はすぐに解けてしまいます。自分の中でしっかりと学びをアンカリングするとともに、お互いに忘れないように気づかせ合うという、自分のことは棚にあげるスキル(!)と、応援と励ましのスキルも総動員してもらいたいですね。
