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書籍紹介

【書籍情報】

学芸出版社
長浜洋二
2025/5/22
200ページ
ISBN-10
4761529318
ISBN-13
978-4761529314
2,640円(税込)

概要

厳しい財政状況や人手不足の中、多様化した住民ニーズや災害への迅速かつ柔軟な対応が求められ、もはや従来と同じ感覚ややり方で自治体を経営することはできない。限られた経営資源をもとに実施する事業の成果を高め、社会や地域のニーズに応えていくための有効な手段が「マーケティング」だ。マーケティング戦略の5つの実践ステップと、マーケティングの実効性を高めるためのコーディネーションを実例とともに学ぶ入門書。

目次

  • まえがき
  • 第1章 公務員にとってのマーケティングを理解する
    1. 公務員にもマーケティングが必要な理由
    2. 企業との違いにみる自治体の特徴と社会的役割
    3. 自治体マーケティングの4つの特徴
    4. 自治体が目指すのは住民のウェルビーイング
    5. 公務員にとってのマーケティングの定義
    6. 自治体マーケティングの5つの実践ステップ

    <Tips>京都市:観光需要を抑制するディマーケティングの実践
    <Tips>横瀬町:「ひと」を中心としたウェルビーイング指標の設定

  • 第2章 自治体マーケティングの5つの実践ステップを学ぶ

    ステップ① 目指すビジョンと成果の確認

    1. 「北極星」の役割を果たすビジョン
    2. ビジョンの実現に向けた目的と手段の整合性を確認する
    3. ビジョンの実現には住民の関わりが不可欠

    【ポイント解説】政策体系の目的と手段の整合性を押さえる!
    <Tips>町田市:多様な切り口の市民参加によるビジョンづくり


    ステップ② ターゲットの設定

    1. ターゲット=「全住民」では誰にも伝わらない
    2. ターゲット設定における4つの特徴と留意点
    3. ターゲットの絞り込みとペルソナの作成

    【ポイント解説】ペルソナを作成してターゲットの解像度を上げる!
    <Tips>和気町:移住サイトを活用したターゲットとの関係構築
    <Tips>福山市:人口減少対策に向けた9つのペルソナ設定


    ステップ③ 5つの行動変容ステージの設計

    1. 行動変容を描いてゴールへの道筋を明確にする
    2. 基本となる5つの行動変容ステージ
    3. 行動変容ステージ設計の留意点

    【ポイント解説】成果を生み出す主体になりきって行動変容を描く!
    <事例>春日部市:シビックアクションの推進に向けたステージ設計


    ステップ④ マーケティングの5Cによる事業の立案

    1. 事業づくりの枠組みとなる「マーケティングの5C」
    2. マーケティングの5Cで行動変容を後押しする
    3. 価値(Customer Value):機能・感情・社会的価値を提供する
    4. コスト(Cost):行動を阻害する負担を軽減する
    5. コミュニケーション(Communication):双方向を意識する
    6. 利便性(Convenience):手段や方法、時間や場所を工夫する
    7. 快適さ(Comfort):人・物的環境・プロセスに配慮する

    【ポイント解説】相手の反応を見ながら、タイムリーに背中を押す!
    <Tips>千葉市:呼び出し番号のプッシュ通知で時間コストを削減
    <Tips>鴨川市:使いやすさを追求したHPのユニバーサルデザイン
    <Tips>甲府市:ひきこもり相談におけるメタバースの活用
    <Tips>葉山町:公式Instagramの活用を一歩進めた関係づくり
    <Tips>宇都宮市:AIを活用した暮らしに関する質問の自動応答
    <Tips>今治市:移動市役所の巡回で交通アクセスの不便を解消
    <Tips>川崎市:出前講座で住民との顔の見える関係づくり


    ステップ⑤ 指標と目標値の設定

    1. 目標・現状・ギャップの考え方
    2. 自治体におけるマーケティングの目標と指標
    3. 目標値の設定により到達地点を明確にする
    4. 標と目標値の設定における課題
    5. SMARTゴールを活用した指標と目標値の設定
    6. 行動変容とマーケティングの5Cとの関係性

    【ポイント解説】納得感のある指標と目標値がヤル気を高める!
    <Tips>世田谷区:バックキャスティングで活動と成果の指標を設定

  • 第3章 マーケティングに不可欠なコーディネーションを学ぶ
    1. 自治体マーケティングに求められる協働と連携
    2. 公務員は多様な主体をつなぐ「コーディネーター」
    3. PDCAサイクルを活性化するコミュニケーションの実践
    4. 公務員に不可欠なファシリテーションスキル
    5. 実務に活かすファシリテーションの基本的な技法
    6. ファシリテーターの「やり方」と「あり方」

    【ポイント解説】相互理解の促進により協働や連携を実現する!
    <Tips>高島市:寄付金付き商品を媒介とした官民連携の取り組み
    <Tips>豊明市:ビジョンと課題の共有による協働のチームづくり
    <Tips>生駒市:住民主体のまちづくりを促す戦略的ワークショップ
    <Tips>豊田市:対話を可視化するグラフィック・レコーディング

  • 【参考】自治体マーケティングの5つの実践ステップ作成例
    1. 地方創生における移住定住の促進【連携:空き家バンク】
    2. 経済活性化に向けた観光客の誘致【連携:民泊】
    3. 若者の就労支援と自立の促進【連携:引きこもり家族支援】
    4. 青少年育成と非認知能力の向上【連携:高齢者の生きがいづくり】
    5. 住民主体の景観まちづくり【連携:観光まちあるき】
    6. 協働による防災まちづくり【連携:親子向け防災啓発】
  • あとがき

【書籍情報】

学芸出版社
長浜洋二
2014/10/1
200ページ
ISBN-10
4761525762
ISBN-13
978-4761525767
2,640円(税込)

概要

NPOが増加し、新寄付税制など活動を支援する法制度が整うにつれて、NPO自身の事業目的を遂行する実力が問われる時代になってきた。組織のポジションを見究め、ターゲットのニーズに基づいた事業を企画・実施し、成果を測定しながら改善サイクルを確立する…など、NPOマーケティングの基本と実務を豊富な事例をもとに解説。

目次

  • まえがき
  • 1.入門編

    第1講 NPOのマーケティング

    1. NPOマーケティングの定義
    2. NPOの活動タイプの分類
    3. NPOにマーケティングが必要な理由
    4. NPOマーケティングの対象
    5. NPOセクターにおけるマーケティングの独自性
    6. NPOマーケティングの“5C"
    7. NPOマーケティングの実施プロセス

    column 1 『Giving USA 2014』にみる米国の寄付実態

  • 2. 事前準備篇

    第2講 環境分析

    1. 情報収集
    2. 環境分析の構造
    3. ステークホルダーの見極め
    4. 環境分析を行う際の留意点

    第3講 ターゲット設定

    1. ターゲットを設定する理由
    2. ターゲットを設定する対象
    3. セグメンテーション
    4. ターゲティング
    5. ペルソナの設定
    6. 顧客情報の収集

    第4講 ポジショニング

    1. ポジショニング戦略の構築
    2. 差別化

    column 2 ファンドレイザーの報酬ランキング

  • 3.企画・立案篇

    第5講 価値(Customer Value)

    1. 受益者にとっての価値
    2. 支援者にとっての価値

    第6講 コスト(Cost)

    1. 受益者・支援者に対するコストの全体像
    2. 価格設定の考え方

    第7講 利便性(Convenience)

    1. 製品提供における流通チャネルの構築
    2. サービス提供における利便性の拡大
    3. 問い合わせ・申し込み・支払い方法の拡充
    4. 支援の場所とタイミング

    第8講 コミュニケーション(Communication)

    1. コミュニケーションの目的
    2. コミュニケーション・ミックス
    3. メディアの選定
    4. 制作物の開発
    5. 支援者に対するコミュニケーション戦略

    第9講 快適さ(Comfort)

    1. サービス提供における人のマネジメント
    2. サービス提供における物的環境の整備
    3. サービス提供プロセスの設計

    column 3 支援者基盤強化サイト「GrowYourBase」

  • 4.実行・管理篇

    第10講 マーケティング管理

    1. マーケティングの目的・目標・指標の設定
    2. マーケティングの評価
    3. マーケティング施策の実績管理
    4. マーケティング計画

    第11講 マーケティング実行・改善

    1. PDCAサイクルの重要性
    2. 事例:エイズ孤児支援NGO・PLAS「個人寄付の拡大」

    column 4 米国における子どもの寄付

  • あとがき
    NPOマーケティングで社会を変える! 『草莽塾』

【書籍情報】

勁草書房
齊藤ゆか(編著)
森和夫(編著)
西村美東士(編著)
2023/3/27
296ページ
ISBN-10
4326251719
ISBN-13
978-4326251711
5,500円(税込)

概要

教育活動には明確な目標設定と計画が求められる。しかし、学びによって人や組織が変わっていく過程を判断するための「学びの見える化」は十分に行われてはいない。本書は、生涯教育や職業教育の理論や実践の蓄積を踏まえ、各分野で適用できる必要能力の構造化や体系化の実践例を示し、人材育成や能力開発を推進する方法を明示する。
※「第4章 行政・非営利組織における学びの見える化実践」のボランティア・NPOの協働について寄稿

目次

  • まえがき
    本書の概要と使い方
  • 第1章 なぜ、学びを見える化するのか
    1. 教育・学習を見える化する意義と役割
    2. 教育・学習における問題
    3. 能力の見える化から学びの見える化へ
  • 第2章 学びの見える化の方法論
    1. 学力の見える化をめぐる問題
    2. 能力の見える化の方法としてのクドバス
    3. 職業能力の見える化がもたらすもの:必要能力の構造的理解
    4. 見える化プラットフォームの設定
  • 第3章 企業における学びの見える化の実践
    1. 現場力を向上するシステムの構築
    2. トヨタ自動車(株)の技術・技能伝承活動
    3. 技術・技能伝承コンサルテーションのプロセス
    4. 看護管理者教育システムによる副看護師長育成
    5. 開発コンサルタントに必要な能力

  • 第4章 行政・非営利組織における学びの見える化実践
    1. 海外技術協力プロジェクト・コンサルテーション
    2. 自治体における生涯学習・まちづくりの企画立案
    3. ボランティア・NPOの協働(寄稿)
    4. 体験活動の普及を図る民間団体の持続的な運営体制と課題
    5. 若者への理解と支援活動
  • 第5章 学校における学びの見える化実践
    1. 国による高等教育の質の保証の動向
    2. 社会教育主事等の養成カリキュラムの開発
    3. 助産師教育の問題と実習教育の課題
    4. 中学・高校の社会科教育の「教え」と「学び」
    5. 保健体育科教員の養成プロセスと実習教育の課題
    6. 古典武術の暗黙知分析に基づく教材開発
  • 第6章 学びの見える化の課題と展望
    1. 学びの見える化の課題:学びの見える化を妨げる「能力論」の動向を中心に
    2. 学びの見える化の課題から展望へ
  • 引用・参考文献
    あとがき
    索引
    執筆者一覧

講師

相模女子大学大学院

  • 社会起業研究科 ソーシャル・イノベーション論(2025年〜)

神奈川大学

  • 人間科学部 メディアリテラシー(2019年)
  • 人間科学部 社会教育経営論(2020年〜2022年)
  • 人間科学部 地域デザイン演習(2020年〜2022年)

法政大学

  • 現代福祉学部 ボランタリーアクション(2019年〜2021年)

インタビュー

<バランスト・グロース・コンサルティング>

「社会課題の解決に向けて、組織課題の解決を」
〜ソーシャルセクターの現場から考えるプロセスワーク・チームコーチングの可能性〜
(2025年4月14日)

<FunDio>

大手IT企業の管理職から、40代で独立。
非営利組織向けコンサルティングとコーチングを切り拓く(2022年4月5日)

<CRR Global Japan>

社会課題を解決するために(2020年6月5日)

<政治山>

人材育成は漢方治療―鳥取・研志塾で“地域観”を身につけよう(2017年11月14日)

<MACHI LOG>

鳥取県×日本財団で始まる地域講座「研志塾」の挑戦とは?

<アントレ>

アントレ(2016年08月号)
ブログ発信で講演依頼が増加、独立後に必要なスキルも習得。

<パラレルキャリア支援サイト もんじゅ>

アメリカ留学で得た「NPOxマーケティング」という自分のテーマ
NPOを成果が出せる組織へサポートし、日本を良くしたい。

<川崎市男女共同参画センター すくらむ21>

目的意識が自身を変える

執筆・寄稿

<宣伝会議>

限られた予算だからこそアイデアがある
“米国NPOに学ぶ、WEBサイト活用ケーススタディ”
2012年5月15日号(NO.813)

マーケティング部門と密接に連携
“これからのCSR活動の形を考える”
2012年3月1日号(NO.832)

<広報会議>

社会課題解決を後押し~NPO・NGOの広報活動
“NPOのコミュニケーション・ミックスの考え方”
2015年3月号(NO.74)

<ウォロ>

市民活動総合情報誌『ウォロ』 社会福祉法人大阪ボランティア協会
“ドクター長浜のソーシャルマネジメントの処方箋” (2018年6月~2021年10月)

“続・マーケティングは愛だ-ドクター長浜と悩めるNPO”(2017年6月~2017年4月)

“マーケティングは愛だ-NPOのための入門講座”(2016年6月~2017年4月)

<日本ファンドレイジング協会>

『ファンドレイジング・ジャーナル』 認定NPO法人日本ファンドレイジング協会
“NPOのマーケティングとファンドレイジング”(全7回)(2013年3月~2014年8月)

  • NPOのマーケティングとは?(第1回:2013年4月1日)
  • マーケティング環境分析を行う!(第2回:2013年7月1日)
  • 狙うべきターゲットを決める!(第3回:2013年10月1日)
  • 他者との差別化を図る!(第4回:2014年1月1日)
  • マーケティング施策を立案する!(第5回:2014年4月1日)
  • 目標と指標を設定する!(第6回:2014年7月1日)
  • PDCAを回す!(第7回:2014年10月1日

<ビデオリサーチ>

  • 営利ビジネスと社会課題を解決するビジネスの違い(2018/09)
  • 協働の一歩先を行く「コレクティブ・インパクト」(2018/03)
  • 企業の成長と価値向上の鍵を握る「SDGs(持続可能な開発目標)」(2017/09)
  • 企業の社会貢献活動と災害からの復興支援(2017/02)
  • ソーシャル・キャピタルの醸成による組織パフォーマンスの向上(2016/09)
  • Shared Value InitiativeによるCSV活動の企業ランキング(2016/04)
  • 社会的インパクトとNPOの成果(2015/11)
  • 企業社員がNPOでボランティアを行う際の心構え(2015/07)
  • 中小企業によるCSR活動への取り組み『スマイル日光プロジェクト』(2015/03)
  • CSR推進のためのNPOとの異文化コミュニケーション(2014/11)
  • 企業のCSRの実態を学べる「日本橋CSR研究会」(2014/07)
  • 企業がNPO主催のイベントへ協賛する際の3つのポイント(2014/01)
  • スーパーボウルと消費者の共感を呼ぶ社会派広告(2014/01)
  • 企業の社会貢献活動とコーズマーケティングの実態(2013/11)
  • クラウドファンディング利用実態調査にみるプラットフォームの今後(2013/09)
  • NPOの総会にみる支援者の満足度向上と株主総会の価値(2013/07)
  • 企業の社会貢献事業の効果測定と社会的投資収益率(SROI)(2013/05)
  • 赤い羽根共同募金の『募金百貨店プロジェクト』にみる企業コラボの拡がり(2013/03)
  • 米国企業の社会貢献活動ランキングとCSRに不可欠な3つのポイント(2013/01)
  • クラウドファンディングから学ぶ“共感”のマーケティング(2012/11)
  • コーズ・マーケティング(2012/09)