NPOとのリトリート合宿 in 高尾山
4月16日と17日の2日間、高尾山の麓で某NPOの皆さんと合宿を行いました。自分は合宿の企画と当日のファシリテーターとしての参加です。
普段の職場から物理的にも離れた場所での合宿は、単に非日常を味わったり気分転換をするということではなく、その本当の意図はお互いの「全体性(Wholeness)」を感じられること。要は、プライベートと仕事に境界線を引き、仕事向けに仮面を被るのではなく、いつでもどこでもありのままの自分でいるということですね。ティール組織でもこの全体性が1つの柱になっていますが、人は仕事の空間だけで生きているのではなく、プライベートの空間を持っています。むしろそちらの方が過ごす時間も長く、自然な、ありのままの自分であることが大半ではないでしょうか。
これまでの時代は、「プライベートを職場に持ち込むな!」と言われ、仕事とプライベートを分けることが暗黙のルールのように見做されてきました。あらためて考えると、意味不明の、理解しづらいルールですね(苦笑)コロナ禍により自宅でのリモートワークが導入されたりしたことで、その境目が以前ほどではなくなりつつあります。
合宿という機会を設け、普段の仕事だけの付き合いにとどまらず、寝食を共にしながらプライベートの空間を共有することで、お互いに知らなかった側面が垣間見えてきます。何に価値を感じているのか、どのような信念やこだわりがあるのか、などなど。そして、その気づきがチームに新たな息吹を吹き込みます。仕事での関係性がうまくいかない時の解決策のヒントはプライベート領域にあるといっても過言ではありません。今や、関係性の構築や新しいアイデアの創出など、「職場にプライベートを持ち込め!」の時代ですね。
さいわい2日間ともに晴天に恵まれ、暑くも寒くもない最高の天気。初日からがっつり対話やワークをした後で、おいしい食事と焚き火、そして高尾山口駅に併設された温泉(&サウナ!)へ。2日目は朝から高尾山へ山登りをし、午後からまた対話とワーク。頭も、心も、身体も、精神も、すべてを使い尽くした、充実した2日間でした!
新卒の頃、高尾の独身寮に住んでいたのですが、高尾山は完全に興味の外にあり、登ったこともありません。30年近く経った今、こうして違うかたちでこの地を訪れることに不思議な縁を感じますね〜(遠い目)