社会福祉協議会でのコーチング研修
某社会福祉協議会にて半日のコーチング研修を行いました。
「コーチングって何?」からはじめ、コーチングの基本となるコミュニケーションを実践的なワークをつうじて学んでいただきました。
コーチングでは傾聴や問いかけが基本ですが、相手の話を聴きながら思わずアドバイスをしてしまう自分に気づいたり、質問の投げかけ方次第で相手が勝手に深く考えていく感覚を得たり、深い対話に至るには信頼関係が必要であることを認識し直したりなど、これまでの自分のコミュニケーションの”当たり前”を見つめ直す良い機会となったようです。
社協は地域福祉を担う、なくてはならない存在であり、組織内部に加え、受益者、そして行政をはじめとする地域の様々な専門家や利害関係者との高いレベルのコミュニケーション・スキルが求められます。多様な利害関係者それぞれの意図や想い、生活に困難を抱えている人たちの言葉にされない生きづらさや願いがどこにあるのかを探りあてるため、そして様々な声を聞き過ぎて疲弊しがちな自分自身の”あり方”を確立していくためにも、対人支援に活かせるコーチング的なコミュニケーションの技法を学んだり、コーチングを受けたりすることはとても大事なことであり、効果も感じられることだと思います。
来月からはさらにネクストステップとして、数ヶ月にわたり、マネジャーレベルの方々に個別のコーチングを実際に受けてもらいます。どのような変容がみられるか、今から楽しみです。
全国的にみて、社協が本格的にコーチングを導入しているという話はまだあまり聞いたことがありません。地域福祉とそこに想いをもって関わる人たちが持続可能であるためにも、こうした取り組みが実践モデルとして全国に広がっていって欲しいものです。