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社会福祉協議会でのコーチング実践

2024年10月25日 事業レポート

 

某社会福祉協議会の管理職との下期コーチングが始まりました。

今年3月に全体での研修を行いましたが、その研修での学びをより実践的に深めていくために、上期で3名、そして下期で3名の合計6名の管理職の方々と個別のコーチングを行なっています。

あらためて、社会福祉協議会でコーチングを導入する狙いとしては大きく2つあります。

1つ目が、自分自身のリーダーシップを探求することです。事前に「リーダーシップ・サークル・プロファイル」を受けてもらっていますが、そこから明らかになった自分のリーダーシップにおける得手不得手を明確にしつつ、課題を設定して取り組んでいきます。コーチングにおける対話をつうじて、自ずと、どのような想いを持ち、何を目指して地域福祉に関わっているのか、そもそもなぜ自分は地域福祉に関わり始めたのかなどを言語化していくことで、自分の根源や原点、普段は意識することがない心の奥底にあるを深い願いの探究につながっていきます。

2つ目が、1つ目とも連動しますが、クライアントとしてコーチングを受けるだけではなく、昨今求められるようになっているコーチング的なコミュニケーションを自らが習得するということです。地域福祉に関わる中で、管理職という立場で日々、部下や同僚、上司、地域の様々なステークホルダーとのコミュニケーションを行なっています。その中でも特に部下とのコミュニケーションは管理職であれば誰しも悩みごとを抱えているもの。実はその悩みごとをコーチングの対話を通じて掘り下げてみると、自分自身のコミュニケーションやリーダーシップのあり方に課題があることが明確になってきます。現在、管理職につかれている方は40〜50代の方が大半ですが、上位下達で指示を出するコミュニケーションに馴れている世代です。しかし、VUCAの時代を迎え、社会が複雑化・多様化し、人の価値観やライフスタイルも大きく変わってきている中、従来と同じようなコミュニケーションが通用しなくなっています。傾聴や質問をベースとしたコーチングの対話技法は、部下の意欲やヤル気を引き出し、自主的・自発的に行動する人材へと変わっていくために、管理職としては必須のスキルと言えます。私(長浜)との個別トレーニングを重ねながら、日々の仕事で失敗しながら(!)実践しつつ、コーチングの要素を取り入れたコミュニケーションスキルを習得していきます。

福祉の仕事は対人支援が中核であるため、そこに関わる人のコミュニケーション力は高いと思われがちですが、得意な人ばかりではありません。また、地域住民やサービス利用者などとのおしゃべりは得意だけど、部下に対するマネジメントは苦手だという人もいます。

これからの半年間、様々なチャレンジを重ねながら、これまでに出会ったことのない新たな自分を発見してもらいたいと思います。半年後が楽しみですね〜