男性の孤立解消に向けた活動の振り返りワークショップ
東京都内某所にて、今年1年かけて取り組んできた「男性の孤立解消」に向けた活動の振り返りワークショップです。
某自治体にある複数の地域包括支援センターへ伴走支援を行っていますが、一連の取り組みの大テーマは「高齢者のフレイル予防」。2022年秋からプロジェクトが始まりましたが、それに先立ち、専門家による大掛かりな実態把握のための調査を行なっており、ここのセンターへの伴走支援はその調査結果を丁寧に紐解くところから始めています。センターにおける普段の業務で感じていた肌感覚にデータによる裏付けを重ね合わせながら、ディスカッションを経て優先的に取り組むべき地域課題と地域の目指す状態を整理していきました。そしてその状態を実現するための施策に優先順位をつけた上で、具体的な行動計画に落とし込みました。ここまでが伴走支援の前半ですが、この春からはその計画を実際に地域で実行するというフェーズに突入しています。
今回の振り返りワークショップでは、
【Y】やったこと
【W】分かったこと
【T】次にやること
の3つの枠組みで活動を整理していきました。せっかく頑張ってやってきたことがやりっ放しになるのは勿体無いですね。あらためてじっくりとやったことを振り返りつつ、良かったこともそうでなかったことも両方含め、そこからの気づきや学びを可視化していくことが大事です。そうすることで、自分たちのやってきた道のりとその凄さも明らかになります。ともすると、「出来ていない」方の課題ばかりに意識が向きがちですが、頑張ったことや出来たこともしっかりと味わうことでメンバーの関係性も育まれていきます。
そして何より嬉しいことに、ちょうど1年取り組んできたこのタイミングで、参加者(当事者)の中から自発的に担い手として実行していきたいというメンバーが現れてきました。支援する側はこれまで参加者の自律的な動きを期待しながら、一足飛びにそこに辿り着けないことも分かりつつ、ジリジリする想いで見守ってきましたが、参加者の心の内側でも小さな種が毎回少しずつ育まれてきていて、いよいよこのタイミングで芽吹いたのでしょう。こちらが押し付けるわけでも、無理強いするわけでも、唆すわけでも、頭を下げるわけでもなく、自然に声が出てきた素敵な瞬間でした。
来年からの新たなステージが楽しみですね〜!