事業振り返りのための「OON」フレームワーク

休眠預金事業のサポートで、日帰りの仙台出張です。
来年1月末までに作成する事後評価に向けて、やったこと(Output)、得られたもの/生み出されたもの(Outcome)、次にやること(Next)の「OON」フレームワークで事業の振り返りワークショップを行いました。
<作業の手順>
【ステップ⓪】振り返りを行う期間を設定し、適切なタイムスパンに区切る(半期、四半期、1ヶ月、1週間など)。
【ステップ①】「やったこと(Output)」を事実ベースで時間の流れにそって付箋紙に書き出す。実施した事業、プロジェクト、プログラム、イベント、勉強会、研修、広報から、人の採用や物品の調達などまで、団体の運営に影響を与えたモノゴトを全て含める。
【ステップ②】書き出したOutputを振り返りながら、「得られたもの/生み出されたもの(Outcome)」を付箋紙に書き出す。Outcomeは一般的には、成功や手柄、実現したことなどの“成果”を表すが、ポジティブなものもネガティブなものも、そして当初から意図したものも意図しなかったものも含めた、ターゲットによる“反応”(Feedback)と広く捉えるのが次なる成長に向けた大事なポイント。さらに今回は、(1)自組織(組織/事業運営、人材採用/育成等)、(2)直接的な関係者(利用者、関係機関/団体、メディア等)、(3)地域社会という3つのターゲットにフォーカスして実施。ターゲットが明確になることで、対象に対する影響やその反応がイメージしやすくなる。
【ステップ③】当該期間をつうじて生み出したOutcomeを振り返りながら、新規に始めること、効果が出たので継続するものやさらに強化すること、やり切れなかったことや積み残し課題など、「次にやること(Next)」を記載する。
この振り返り作業は、団体内の複数人で話すほど、1人では気づけなかった視点に気づくことができたり、他者の気づきからさらに創発されたりと、振り返りの内容は充実したリッチなものになっていきます。お茶菓子と共に、リラックスした雰囲気で行うのがおすすめです!
