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ファンドレイジングと組織開発

2024年07月23日 事業レポート

 

7月22日(月)、ファンドレイジング・スクールの「リーダーズ・セッション」に登壇しました。

リーダーズ・セッションはスクールの中の必須カリキュラムであり、社会のお金の流れを変えるトップリーダーとのダイアログの機会です。これまでもNPOの代表者をはじめ、様々な立場のリーダーが登壇し、スクール受講生との対話を行ってきています。

今回のテーマは「組織開発」。ファンドレイジングというと、資金調達の手段や手法に目がいきがちですが、そこに関わる人のモチベーションや関係性、相互作用などが大きく影響します。スクールのカリキュラムでも、財源、事業、組織という3つの切り口でファンドレイジングを統合的に学んでもらっていますが、これまでは財源と事業に寄りがちでした。今回あらためて(初めて!)、人や組織にフォーカスを当てた学びの機会を持ってみましたが、スクール生の関心も非常に高く、何をするにつけ、“人”の問題はどのような組織でも起きていることで、避けては通れないテーマだということを再認識してもらったと思います。

“魂”が込められていない計画や戦略をいくら作っても実行されません。ファンドレイザーは計画や戦略をつくる前の段階、そしてそこに関わる人たちがどのような関係性を持ち、相互作用をしながら作り上げていくのかというプロセス全体を設計し、推進していかなければなりません。このことは組織の内部でファンドレイザーとして職務を担う人も、外部からコンサルタントやファシリテーターとして関わる場合も同じことですね。

狭義のファンドレイジングは資金調達に直結する実務に関するものですが、その範囲を広げようと思うとどこまでも広がっていくため、「どこまでやればよいのか?」という問いが生まれてきます。これには決まった答えがあるわけではなく、最終的には自分自身がどうありたいかということに帰結していきます。当然、自分一人でできないことも出てくるでしょう。こうしたモヤモヤも抱えつつ、自分はどのようなファンドレイザーとして関わっていきたいのかという、自分の立ち位置や役割を探求していくこと自体がとても大事なことですね。

さて、1ヶ月後の8月末からはいよいよスクールの「ゼミ」が始まります。講師としてしっかりとサポートしていきたいと思います!