新著『公務員のためのマーケティング講座』の発売!
この度、2冊目となる、『公務員のためのマーケティング講座』を刊行しました。
前著『NPOのためのマーケティング講座』を書いたのが2014年なので、それから10年ちょっとが経ちます。5年近く前に、NPO本の出版を担当していただいた学芸出版社)岩崎さんから再度お声がけをいただき、二つ返事でお受けしたものの、ちょうどその頃からマーケティングをはじめとする事業面よりも、人のモチベーションや関係性など組織面に対する関心が急速に進み、コーチングやファシリテーションにのめり込んでいったため、マーケティングからは気持ちが遠退いていく状況にありました。その後も何度かご連絡をいただいたのですが、言い訳をしながらずっと逃げ回ってきました。不思議なもので、こうして逃げ回っている自分に段々と嫌気が差し始め、昨年、ようやく覚悟を決めて執筆に取り掛かりました。ストレスが続く日々が続き何度も挫けそうになりましたが、この日を迎えられて心底ホッとしております。事例の提供やヒアリング、ドラフトへのアドバイスなどでご協力いただいた自治体関係者の皆さま、リサーチ段階からモデルケースの作成までずっと近くでサポートしてくれた渡辺さん、学芸出版社)岩崎さん、本当にありがとうございました。
NPO本の装丁はやや堅めの印象がありましたが、それと比べると、公務員本がにゃんこのイラストもあり、 書店に並んでも目立ちそうです。 色もかなり明るめのライム色(ライト・グリーン?)なので、漫画を手に取るかのように、気軽に読んでいただけると嬉しいです。
内容は、タイトルどおり、公務員(中でも基礎自治体の職員)の皆さんが日々の仕事の中で実践すべきマーケティングについてです。VUCAといわれる時代で、さらに超少子高齢化が進む日本で、行政職員の人手も財源も減っていく中、歯を食いしばりながら地域を支え続ける公務員の皆さんのお役に立てたらという、エンパワー全開の想いで書きました。是非、お読みいただけると嬉しいです。
『公務員のためのマーケティング講座』長浜洋二著(学芸出版社:2025年) まえがき 第1章 公務員にとってのマーケティングを理解する 第2章 自治体マーケティングの5つの実践ステップを学ぶ ステップ❷ ターゲットの設定 ステップ❸ 5つの行動変容ステージの設計 ステップ❹ マーケティングの5Cによる事業の立案 ステップ❺ 指標と目標値の設定 第3章 マーケティングに不可欠なコーディネーションを学ぶ 【参考】自治体マーケティングの5つの実践ステップ作成例 あとがき
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特に第3部のコーディネーションやファシリテーションスキルについては、本書の構想を固める中で大きく取り上げることにしました。一般的なマーケティング書籍では、基本となる理論やテクニック、事例の紹介などが大半であるため、その事業に関わる人や組織という側面に触れられることはほとんどありません。しかしながら、公務員の皆さまが地域の多様な主体との協働や連携をコーディネートしていく役割が今後ますます求められていくため、マーケティングの理解にとどまらず、それをどのように日々の具体的な行動の中で実践していくのかについても触れる必要があると考えました。紙幅の都合上、基本的なポイントをお伝えするにとどまっていますが、できるところから少しずつ実践していただければ幸いです。
なお、本書の刊行にあたり、内容をA4用紙2枚程度におさめた【無料】の要約版レポートをご用意しました。まずは、概要をざっくり掴みたいという方や、本書の内容を関係者の人たちに簡単に伝えたいという方は、是非ご活用いただければ幸いです。このホームページ内の書籍紹介ページ(https://mojo.co.jp/works/)からダウンロードすることができます。
そして、公務員向けではありますが、社会課題の解決や価値の創造に取り組むという意味においては、内容はそのままNPOや市民活動、ソーシャルビジネスで活躍されている方々や議員の方にも役立つものです。ぜひ、行政との協働を想定しながら、担当部署の職員の皆さんと目線合わせや合意形成の一環としてご活用いただければと思います。
NPO本と同様、ベストセラーではなく、ロングセラーを目指します。必要としている方に、1人でも多く届いたら幸いです。お読みいただいた皆さまからのご感想もお聞かせいただけると嬉しいです。そして、何かご一緒できそうなこと、お手伝いできそうなことがあれば、是非お気軽にお声がけください!