群馬大会で深まった、「PTAとは何か」という問い。
先月6月に開催された高P連の神奈川県大会に続き、「第72回関東地区高等学校PTA連合会大会群馬大会」に参加しました。
会場は、群馬県の高崎。高崎というと、個人的にはすぐにBOØWYが思い浮かぶのですがww、近年では、「パスタの街」として知られるようになっているそうですね。どうやら人口当たりのパスタ店が全国的にも多く、その背景には群馬県が全国有数の小麦の産地であり、「粉もの」料理が昔から高崎市民の生活と深く結びついていることがあるのだとか。知らなかった。。。

大会は10時から15時までの開催。冒頭で約1時間の来賓挨拶と各種表彰式でしたが、この段階で早くも疲れが出てきました(苦笑)。続いてホットランド)佐瀬守男社長の記念講演。そうです、「銀だこ」の社長です(群馬県桐生市出身)。”思いをかたちに”と題する1時間強のお話しで、さまざまな失敗談とそれをどう乗り越えられたのか、引き込まれるように聞いていました。喋り口調から伝わってくる人柄や雰囲気も相まって、あっという間に時間が過ぎた感じです。周りをみると涙を流している人もチラホラ。。。講演後に高校やPTAと関連づけるようなプチワークや隣の人との対話(気づきのシェアなど)の時間が少しでもあればよかったなぁと思いましたが、ワークショップではないので仕方ないですね。さらにいうと、せっかく関東各地域からPTA関係者が集まる機会なので、開始前でも、お昼休み中でも、終了後でも、30分で良いので公式な懇親の機会を設けたり、席も県別に分けるよりも敢えて自由席にしたほうがコミュニケーションが発生し、自然とネットワーキングができてありがたかったです。
お昼は地元の「鳥めし」弁当を頂きましたが、これが自分好みの味の濃さでなかなか美味しかったです。お昼ご飯を食べながら、高校生によるアトラクションを拝見しましたが、和太鼓とダンスという和洋を織り交ぜた企画で見応えがありました。舞台で動き回る学生たちのキラキラした表情を見ながら、この日のためにだいぶ練習したんだろうなぁと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


イベントの最後は、茨城県と栃木県の2高校からのPTAの取り組み事例の発表です。人口減少や少子化に加え、働き方の多様化などを背景に、学校のあり方やPTAの存在意義が根底から問われている時代ですが、どこの学校もいろんな悩みや苦労を抱えつつ、PTAの灯火が消えないように工夫をされているようですね。新任PTA会長としては、個人的にはこのパートを一番楽しみにしていたのですが、他の事例や、もっと突っ込んだ議論、学校/PTA関係者の生々しい声が聞きたかったですね。このイベントの位置付けや目的からするとそこまでは出来ないのかなと、多少不満が残りつつも、この日のために準備してきた担当県のPTAの皆さまには仲間としてお疲れ様でしたとお伝えしたいです。
一方で、相当なエネルギーや時間、そして多額のお金を投じた場であったからこそ、あらためて「PTAはどうあるべきか?」にもっと深く踏み込まなければならないと思いました。今年4月に会長に就任してからの助走期間を含め、ここまで約2ヶ月ですが、以下のようなPTAの魅力や課題を感じています。学校によって状況はかなり違いますので、その点は差し引いてご覧ください。
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■市民活動やNPOなどの地域活動にデビューする前の準備段階として、PTA活動を位置付けることができる。いきなり何らかの社会課題をテーマに団体設立するといった行動を起こすのではなく、”学校”という、生徒もしくは保護者としての経験を誰もがしている馴染みのある舞台を活用してボランティア体験をしたり、家庭や職場以外での地域・社会との接点を持ち、新しい出会いや自分の社会的な出番・役割を見出す機会を得たりすることができる。 ■PTA活動は家庭(第一の居場所)や職場(第二の居場所)以外でのサードプレイス(第三の居場所)としての価値があり、子どものためでありつつ、保護者自身の居場所や交友関係の拡大、自己探究、成長の機会にもなりうる。100年人生と言われる現在、このことはとても大きな意味を持つ。 ■基本的には単年度で終了する活動であり、複数年を見据えた中長期的な活動計画が立てられない。このことに輪をかけて、毎年数人、場合によっては、全員メンバーが変わってしまう(仮に1年生から役員・委員に就任して同じメンバーでやり続けたとしても最大3年)。そうなると、あらかじめ決められた学校の年間行事やイベントでのお手伝いが主たる活動になりがちで、学校の魅力や価値(学力向上、部活動の活性化、キャリア教育支援、地域連携、学校生活/教育インフラの改善など)を中長期的に高めるような取り組みに踏み込むのが難しい。 ■予算は前年度の役員・委員会が策定するので、当年度で何かやりたいと思っても財源的な制約がある(必要に応じて変えることはできる)。このことは当年度の役員・委員の責任感やモチベーションにも影響を及ぼす。 ■会長と役員・委員は雇用関係や上司・部下の関係にあるわけではないので、上位下達の意思決定ではなく、対話をつうじた丁寧な合意形成が必要となる。 ■小中学校と比べると、高校のPTA役員・委員は文字どおり強制力のないボランティアであるのが良い一方で、個々人のバックグラウンドが多様なため、活動時間の制約や求められるスキルや専門性とのミスマッチ、ITリテラシーの格差、情報共有ツールが毎年変わることなど、スムーズに進めにくい点もある。 ■任期の満了とともに、現PTA役員・委員は退任となるが、その後のさらなる学校との関わりが途絶えてしまうのが勿体無い。OB会のようなものはあるが、任期が”無い”からこそ腰を据えて活動できるようなボランタリー組織やコミュニティのような存在を創り出し、学校の魅力を継続的に高めていくためのさらなるOBの出番・役割を提供できると良い。 ■学校側がPTAをどう位置付けているか、さらにはPTA担当の先生との関係性により、活動の方向性や進捗が大きく変わってくる。 ■小中学校と比べて高校は、必ずしも生徒が当該地域の在住者ではないため、学校側も、地域側も、共同体感覚が乏しくなりがち(都心部と地方とで地域差がありそう)。
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こんなことを日々あれこれと考えつつ、また来月には大分で全国大会が開催されます。まるで高校野球の勝ち抜きトーナメントのようですがww、新たな切り口の情報やネットワークが得られることを期待したいですね。
