リトリート三昧の5月でした!
弊社モジョコンサルティング合同会社は5月〜4月の決算なのですが、ちょうど年初ということもあり、5月に2つのリトリート・プログラムに参加してきました。
1つ目は、ゴールデンウィークに4泊5日で開催された「2025 ティク・ナット・ハンの教えを学ぶ 富士山麓マインドフルネスリトリート」です。“マインドフルネスの父 ” と呼ばれる、ティク・ナット・ハンの教えを学び、実践するもので、プラムヴィレッジの僧侶たちとともに、歩く瞑想、食べる瞑想、坐る瞑想、くつろぎの瞑想など、日常生活で応用・ 実践できるマインドフルネスををゆったり呼吸しながら学んできました。
VUCAと呼ばれる現代の社会だからこそ、呼吸に戻って一歩一歩を丁寧に歩み、自分の中の安心感、そして周囲とのつながりを取り戻す。富士山を目の前にそのエネルギーをたっぷり浴びながら、静かで自然豊かな環境に身を置き、プラムヴィレッジの僧侶や子どもを含む参加者と共にマインドフルに5日間を過ごすことができました。
何かを新たに得るというのではなく、スピードを落とす、捨てる、余白を作る、整理するといった、自分にじっくりと向き合う時間。特にこの歳になると、短期スパンの仕事やキャリアについてよりも、生まれてから今に至るまで、そしてさらには、この先死を迎えるまでの長い人生をどう生きるかということに意識が向かうものです。そういう意味で、仏教の教えや智慧から学べることは山ほどあり、逆に深淵過ぎて、とても登れそうにない険峻な山のようにも感じられます。今後の実践に向けて、『源一定』(One Concentration of the Source)という名前も授けていただきました。
そして、5月末に週末2日間のリトリートで清里に行きました。ネイティブ・アメリカンの叡智から、以下の3つのシャーマンスキルを学ぶというプログラムです。
1. 狩人としての力:セルフアウェアネス(自己認識力)
2. ヒーラーとしての力:93%の非言語レベルで究極の「きく力」(共感力)
3. 戦士としての力:「トランスフォーメーション(自己変容)を促す力」
一年振りの清里でしたが、初日はあいにくの雨に見舞われ、雨ガッパを着て森の中へ。「フォックスウォーク」を実践しながらトンネルビジョンではなくワイドアングルビジョンで周囲に鋭敏な意識を向けながら真夜中に森の中を徘徊。元々ビビりということもありますがww、あらためて人と自然は一体のものであること、そして自然への畏怖を持つことの大切さを痛感しました。
社会的にもそれなりの年齢になった人間として、中長期的なテーマは、人を引っ張る「リーダーシップ」ではなく、人に寄り添う「エルダーシップ」の醸成と発揮。他者に癒しを与え、叡智(知性)を授け、自分の内側からの気づきを促しながら次なる行動に向けて勇気づける。このリトリートであらためて方向性を確認することが出来たように思います。
2つのリトリートをつうじて、あらためて自分の日々の実践課題は「気づき続けること」だと認識できました。
「フォックスウォーク」で実践する、”Slow down, Get down & Silence”を意識することで、いつもは見過ごして通り過ぎてしまう対象にも気づくことができます。生活のペースも、物事をみる視点も、色々と見直す必要があることが分かりました。修行(!)の機会は今回のリトリートのように特別な場所や空間ではなくても、日々の生活の中で、朝から晩まで、そして自分の身の回りの至るところにあります。まずはそのことに対する気づき(Awareness)から実践する必要がありそうです。