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徳島で濃密な2日間を過ごしました!

2024年04月27日 代表メッセージ

4月24日、故郷の山口県周南市で今年度の事業開始にあたってキックオフを行いました。周南市役所の地域づくり推進課と周南市ふるさと振興財団それぞれのメンバーも一新し、これまでの取り組みの振り返りと今年度の事業の概要や体制について話し合いました。テーマ型の市民活動と地縁型のコミュニティ推進協議会のサポートを行なっていきますが、今年度はこれまで以上に新たなチャレンジが生まれてきそうです。

翌日は周南市での仕事を終え、徳山駅から岡山へ移動し、そこからさらに特急を2つ乗り継ぎ徳島県へ。仕事の前に時間がとれたので、念願の「阿波おどり会館」と「眉山」に行きました。行きはロープウェイでしたが、帰りは時間もあったので歩いて下山。30分くらいの程良い運動となりました。朝食が早かったので既に腹ペコ状態でしたが、そこから数分で行ける距離の徳島ラーメン「まつ樹」へ。”まつ樹スペシャル”なる肉が盛り沢山のものを注文してみましたが、食べ始めてから、昨晩も焼肉をたらふく食べたことを思い出し、泣きそうになりながら肉を喰らいました。

 

 

 

徳島市内では、オンライン実施も含め、4回目となるシステムコーチング。今回は、関係性の中に立ち現れる「四毒素」をテーマに体感的なワークを行いました。仕事が終わってからはクライアントの皆さんと徳島風お好み焼き「豆天玉」をいただきました。初めてでしたが、甘く煮た金時豆を生地に混ぜ込んで焼いたものです。お好み焼きは全国で食べれるものですが、地域の個性も感じられ、味も◎でした〜

徳島2日目は、ずっとお邪魔したいと思っていた上勝町へ。今回は、棚田のオーナー制度などをはじめ、様々な切り口で上勝の地域づくりに関わっていらっしゃる、環境とまちづくり)代表の澤田俊明さんを訪れました。澤田さんとは10年くらい前に東京都内で開催された環境系NPO向けの研修プログラムでお会いしたのが最初で、その後も一度、別の機会にお会いして以来の再会となりました。

上勝町といえば、既に世の中に知られた「ゼロウェイスト」や「葉っぱビジネス」。今回はこれらだけでなく、全国棚田百選に選ばれた樫原の棚田、森の学校、自然の中に創られたアート作品、温泉地など、普通の視察ではとてもお邪魔することができない場所をご案内いただきました。道中でお聞きした、地域での様々な取り組みの背景や経緯、現在抱えている課題などがとても興味深かったです。短い時間の中で、自分の興味を見透かしたかのような(!)要所を巡らせていただき、感謝しかありません。

 

 

 

 

地域づくりでは様々な制度や事業、製品・サービスが生み出されますが、いずれも時間とともに朽ち果てていきます。1つとして同じところに止まるということはあり得ません。だからこそ、個人も地域も社会も変わり続けるということを前提に置き、作っておしまいではなく、作ってからが本番という認識を持たなければなりません。時代の流れを汲み取りながら、同じかたちで継続できるもの、修正が必要なもの、思い切って止めるものなどに整理し、臨機応変に対応していくのが地域づくりの要諦です。一度作って安心して気が抜けたり、自分はもう関係ないと見て見ぬフリをしたくなったり、面倒くさそうで向き合いたくないものも多々ありますが、地域の持続可能性を維持していくためには必ず、何かしらの覚悟や痛みを伴う、人々の意志や判断、行動が求められます。今回の訪問では、あらためて「地域づくりは人づくり」だということを澤田さんから教えていただいたように思います。

 

 

実は、徳島駅からいきなり間違った電車に乗ってしまい、待ち合わせ時間が大幅に狂ってしまいました。それにも関わらず、暖かく迎えていただきました。澤田さんの何ごとにも興味を持ち、学び、行動し続ける姿を励みに、自分も残りの人生を悔いのないように生き切ろうと思います。