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相手の立場に立つということ

2025年11月05日 事業レポート

都内某所にて、“食”に関わる団体向けに実施された集合研修にお邪魔して、システム・コーチング®を行いました。

約30名の方が参加されましたが、コーチングのテーマは“連携”です。複雑化し相互に依存した社会課題の解決は、多様な主体による連携なくして実現できるものではありません。その一方、関わる主体それぞれに想いや考えがあるため、全員が目線を合わせ、一体感を持って課題解決に向かっていくのは口で言うほど簡単なことではありません。

相手の立場に立って考え、行動する。

子どもの頃から両親や先生に繰り返し言われ続けていることですが、大人になってもその実践は難しいもの。アウェアネスが無くなると、目の前にいる相手は途端に”モノ”と化し、自分の立場からの主張(口撃)を一方的にブツけるだけの対象となります。

実施したワークでは、あらためて相手の立場に立ってみる、相手になり切ってみることを体感してもらいました。立場が変わることで、そこにある不安や恐れ、痛みや辛さが少しは分かります。時間はかかりますが、そこから気持ちも、考えも、行動も、少しずつ変わっていきます。相手の世界観を体験できる能力は、思いやりと共感の土台にもなります。短い時間ではありましたが、あらためて相手の立場に立つことで見える世界が変わることを体感する時間になったようなら嬉しいです。

人が動物と違うところは、想像力があること。時間をかけてじっくりと落ち着いて想像すれば相手の置かれた状況は全部とは言わないまでも分かることですが、何かに追われ、せき立てられるように過ぎていく日々の中で、そんな余裕も無くなってしまっています。

自分を取り戻すことで、関係性も、社会も取り戻せますね。