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『かながわユースフォーラム2022』を終えて

2022年07月12日 代表メッセージ

 

7月9日(日)、3回目となる『かながわユースフォーラム2022』を開催しました。総勢200名を超えるイベントです。

過去2回はあいにくのコロナ禍によりオンラインでの開催でしたが、今回は念願の対面開催に漕ぎ着けることができました。ちょうど第7波への懸念が出始めたばかりですが、隙間を縫うように対面開催できたのはラッキーでしたね。

 

 

内容もこれまでとは違い、新たな試みを行いました。このフォーラムは自分が前期で担当する社会教育課程の「地域デザイン演習」という授業の枠を使って実施していますが、これまでは特定の1日に集中開催するイベント(フォーラム)を設定し、そこに向けて授業の当初から準備を進めていくというものでした。今回はそのイベントに先立って学生でチームを作り、地域の団体と連携するプロジェクトを実行してみるというやり方にチャレンジしました。地域づくりやボランティア活動にそれほど馴染みのない学生たちが自分の興味関心のあるテーマに分かれ、連携する団体を選定して自らアプローチし、うまく団体側とへの提案と連携体制が整ったら一緒に企画を立てて実行していくという流れです。

 

この流れを受け、今年度のフォーラムは社会教育課程の1〜2年生を中心とした参加者に対する発表と相互の振り返りという位置付けに変わっています。学生にとっては、4月の授業開始からゴールデンウィークを挟み、授業が終了する7月までの3ヶ月間に2つの大きな取り組みを行うということで、相当なチャレンジをしてもらったと思います。

<フォーラム開催に先駆けて実施した地域連携プロジェクト>

■商店街×地域の子ども・大人
感染症蔓延により、地域の『輪』が狭まり、商店街が通勤・通学の道となっていることから、ポニーを介して商店街に来るきっかけ作りや新たな繋がり・発見のあるイベントを開催しました。

■町内会×若者
斎藤分町南部町内会とコラボし、イベントを開催。いつもの通学路に新しい出会いを創り、学生と地域の方との間に『輪』を生み出しました。

■子ども×スポーツ
人と自由に話したり、遊んだり、当たり前のことが困難となった現代で、子どもたちにスポーツを通した交流の機会を作りたい。そんな思いで実施したプログラムです。

■子ども×企業
子どもアドベンチャーカレッジという子どものお仕事体験の企画運営を通して、未来を担う子どもたちと社会を動かす企業が交流をしていくサポートを大学生が行いました。

■子ども×エコ
私たちは三ツ沢野外活動センターが行う「あったかエコキャンプ」に参加しました。フォーラムでは、当日行ったアンケートを元に、子どもと親のニーズに合うイベントについて考えます。

 

 

毎年のことですが、始まった当初はどうなることやらと不安ばかり。ですが、これも例年どおり、徐々に学生がこちらの期待を超えて頑張る姿を目にすることになりました。こちらからあれこれ言わずともお互いが助け合ったり、自主的に手を挙げて動く姿が後半になればなるほど多く見られました。この短期間で同じボリュームの取り組みを大人にやってもらおうとすると、最初の段階から拒絶反応しかなく、言い訳ばかりでおそらく実行されないと思います。授業という強制力はあるでしょうが、素直さやまずは行動してみる意識など、若いということはあらためて素晴らしいなぁと思いました。そしてこの体験から得られたことを今後も大事に持ち続けてもらいたいと思います。

 

 

思い起こせば3年前、「大教室での一方通行の講義はつまらないので、もっと少人数で学生と向け合える授業をやりたい」と責任者である先生にリクエストしたことからこのフォーラムが始まっています。その時の3年生の好奇心と意欲、そして行動力が重なり、このチャレンジが始まりました。その一歩が二歩、三歩と後輩たちに引き継がれ、さらに大きな歩みとなりつつあります。当日はフォーラムを立ち上げたOBOGも手伝いに駆けつけてくれました(涙)

正規履修生である3年が主たる実行者として企画実行の前面に立ち、
それを4年生が支援者として寄り添いながらサポートし、ねぎらいの場もつくり、
さらにその様子をOBOGが口出しせず、暖かい眼差しで見守りながら全体をホールドする

誰かに言われたわけでなく自発的に、というかそれさえも意識せずに、それぞれが自分がその場で何を求められているか、何をするべきかを感じ取り、自然と心も身体も動いていたという感じ。自分がずっと思い描いていた理想の姿を当日は見ることができました。

 

 

回を重ねるごとに、フォーラム実施の中心である3年生と4年生に加え、ボランタリーに参画する1〜2年生やOBOGがミルフィーユのように重層的に重なってきています。神奈川大学内でのこうした垂直的な動きと、地域の様々な分野で活動する団体との連携という水平的な動きが統合されていくと、他大学にはない立体感のある社会教育プログラムに発展していくのではないかと考えています。

フォーラムという機会をつうじて、他者とともに1つのゴールに向かっていく中で個人が成長し、さらに個と個の人間関係が育まれていきます。地域づくりや社会課題の解決の答えは、技術的なことも大事ですが、最終的にはこうした人間関係に帰結していくのではないかと思っています。

『かながわユースフォーラム』。。。これからもかたちを変えて進化し続けていきます!