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「正解のない対話」が生み出すもの――学校運営協議会の熟議に参加して

2026年09月02日 代表メッセージ

近隣の学校で開催された、学校運営協議会(コミュニティスクール)の”熟議”に参加しました。

熟議とは、学校・家庭・地域の関係者が、それぞれの立場や経験を持ち寄り、「この学校・地域をどうしていきたいか」を対話によって深く考えること。単なる会議でも意見交換会でもなく、全員が同じ意見になることを目的とした合意形成の場でもありません。お互いの違いを理解しながら、一緒に考え、共通の方向性をつくることと言えるでしょう。

テーマは「みんなで子どもを育むために〜子どもを主語に考えよう〜」。参加者は学校の先生、保護者、地域住民や事業者など、100人を超えていたと思います。あっという間に3時間が過ぎていきましたが、実感したのは「多様性」と「可能性」。共通の関心テーマであることを土台としながら、各グループの話し合い方、議論のまとめ方、模造紙への描き方、発表の仕方もそれぞれ。正解も間違いもない中、ファシリテーターである先生が対話をホールドしながら、グループごとに個性を発揮しながら整理をしていきました。

参加者の中には初めて会ったという人たちも多かったと思いますが、この場全体が、信頼感や、他者の意見を違いとして楽しめるような雰囲気に包まれていたように思います。さらに、「意見やアイデアを出すだけ出して、あとは学校にお任せ」というのではなく、自分たちができることはボランタリーに実行しようという意志も感じることができました。

今回はアイデア発散を行う場でしたが、次のステップは収束。そこから具体的なアクションへと落とし込んでいきます。参加者から出された願いや想いを全部実現できればいいですが、限られた経営資源では難しいもの。この先、ヒリヒリするような議論の場面も出てくるでしょうが、熟した果実をしっかりと食べられるように、引き続き見守りながら参加したいと思います。

最後に感想を振られたのですが、「自分がPTA会長を務める学校でこれが出来るかと問われたら、顔も下を向き、声も小さくなります」と自虐ネタで締めくくりました。自校でも取り組めるように、PTA役員をはじめ、学校側にも働きかけていきたいと思います。